夏の風物詩
第125回 西村 祐司(2016.08.20)
今回で2回目のコラムです。前回は2年前、これまた夏の掲載だったので夏に因んだ内容を少し。
8月に入ったある日の帰り道、近所の公園を通ると、提灯やテント、そして紅白のやぐらが設置されています。へぇ、盆踊りやるんかなと。次の日貼り紙をみつけて見ると、なんと2日間行われます。よし、仕事終わって用事を済ませたら少しのぞいてみよう。
そして、夜。帰り道、浴衣姿の人たちが歩いています。音頭が聞こえてきます。公園に到着すると、かなり本格的な盆踊り大会です。
屋台や町内会の方々によるジュースやビール、カレーなどの出店もあります。暑い夏の夜はやっぱりビール、そしてつまみにはたこ焼きを選びました。たこ焼きは大阪だからか、レベルが高くとても美味しいです。
盆踊りのほうはというと、老若男女、なんと外国の人たちもハイテンションに踊っていて、本当に上手いひとが多いです。皆さん練習されているのか、子どもの頃から踊っていてみについているのか。経験のない僕は全然踊れず悲しいやら羨ましいやらで感心しながら見物していました。
盆踊りの音頭はよく聞くと面白いものもあって、それぞれの地域でのオリジナルの音頭があるのかという発見もありましました。
最後のアナウンスで知ったのですが、今回で51回目だったそうです。半世紀の間この都会の真ん中で行われてきたということは、中には三世代に渡って毎年踊ってきたような家族もあるのではないか、と思うと、とても感慨深いものがありました。代々受け継がれるものの大切さを再認識する夏のひとときでした。
次回は9月5日更新予定です。