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《弾きにくいヴァイオリンを作る・・・・/ 弦楽器展示会で/ そんな楽器を作りながらの絵画制作》

第314回 久我 一夫(2025.4.5)

《弾きにくいヴァイオリンを作る・・・・》

最近作るヴァイオリンは、誰にでも弾きやすい楽器ではなくなっている様です。

正確なポジションとその楽器に合わせた正しいボーイングで弾いた時は弾きやすい楽器になりますが、

そうでない場合は、思った様に鳴らないと良く伺います。

それは実際に使われていらっしゃる音大生の方がおしゃっていました。

2択で楽器を選らびをされた時、1丁は普通に弾きやすく音が出せる。

私のStradivariモデルのヴァイオリンは、正しく弾けた時は良い音で鳴り

上手くボーイングが出来なかった時は鳴らない。それで私の楽器に決めたそうです。

普通は弾きやすい楽器を選ぶと思いますが、その意外な決断に驚きました。

楽器を替えて 1年、二つのコンクールの全国大会ファイナルまで進まれました。

良い音が出る様に苦心して練習をするうちに演奏技術が向上したという事のようです。

 

《 弦楽器展示会で》

展示会でもまず、私の楽器を長時間弾かれる方は少ないです。

特にガット弦を張って出展しますと、どなたも少し弾いて直ぐに置いてお隣へとなります。

鳴らない 鳴らしにくいをPRしていて変ですね!

Check & Release で一瞬で弦を捉えそのまま圧を掛けずしっかりロングストロークで弾くと鳴ります。

 

《そんな楽器を作りながらの絵画制作》

絵画展で絵の説明をする時、ヴァイオリン製作者である事から始まります。

そして 私がヴァイオリンを作るきっかけを良く聞かれます。

小学4年生の時2年間だけ習った事から始まり・・・・ 課外学習でN響を聴きました。

大人になって名器でのコンサートを聴く様になった事、

子供達にヴァイオリンを習わせた事、

会社を55歳で辞め、イタリアへ、

あの大聖堂から10分くらい歩いたアパートに住み、

自転車で近くのポー川沿いを・・ そんな感じですが、

説明し始めますと結構時間がかかります。

話しが終わると皆さん笑顔がこぼれ・・親しくなっています。

 

ヴァイオリンがお好きで、部屋にそういう絵を掛けたいという方がいらっしゃれば良いなあと 思っています。

この2月の髙彩会絵画展に出品した作品をご紹介いたします。

Cremona風景 F-10号

ミケランジェロ君F-4号

ストラディヴァリと譜面F-0号  ドロミテ山塊F-0号