私の親方
第20回 後藤 陽一(2011.11.20)
今の私があるのは親方のおかげである。当時はシンドイだけで感謝の気持ちなど・・・
24歳より始めて今年で25周年、なんだかスーパーみたいなゴロだけど本当のことだ。
当時の私が自分の仕事場に見習いに来たいと言ってもゼッタイ断るだろう。それだけ多くの失敗、失言、非常識、そんなヤツ誰が入れるもんか!
でも親方は入れてくれたのだ。「マイスターの義務だからな。」
そう親方はドイチェル ガイゲン バウ マイスター私はドイツ語など知らないけどカッコいい。
マイスターの仕事の中に、その仕事に携わる若者を育てる義務があるそうで、弟子は私の前に一人いたけどすぐやめてしまったので私が0から教えた初めてのヤツということになる様でもう少しマシな人材なら立派な職人になっていたことであろう、申し訳ない限りである。
「出来の悪い子ほど可愛い」と言われるが、私の事?
その後毎年親方が会長を務める協会の展示会の手伝いと出品で毎年会うが、何年たっても威圧感は衰える事無くバリバリである。私はこの年になっても下働きのペイペイである。なぜなら親方がそれ以上に目いっぱい皆の為に働いているからである。会うと少々胃がチクチクするが、これからも元気でいてほしいものである。
多分「君にそんな事を言われたくないヨ」ワッハッハッと言うだろう。
25年前のとても恥ずかしい写真である(中央私)
次回は12月5日更新予定です。