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出来たらいいな。に挑戦してみました。

第295回 糟谷 宏 (2024.06.20)

こんにちは。皆様お久しぶりです。

今回は出来たらいいな。に挑戦してみました。
最近バロックバイオリン弓を作る機会が多くなり、その中でクリップインタイプも作ります。
クリップインタイプはネジ式と違い、毛の張り具合を調整できないため、湿度が高くなると何かしらの対策が必要になります。
今回はその1つのフロッグを2つ用意するに着眼し、どうせ作るのなら。と少し珍しい物を作れたらと思い、UVレジン、2液性のレジンで出来るか試してみました。

まずは型取り用のフロッグを作ります。
何で作るのが適しているのか分からなかったので試しにアクリル材でフロッグを作りました。

その後型採り。

ただ今回使ったシリコンが粘度が高すぎて上手く気泡が抜けず…。

その型でとりあえずでUVレジンで遊んでみたのですが、やっぱり気泡が邪魔してキレイな表面にはならないようです。

ですので真空脱泡機を使ってやってみたのですが、空気を取るのに時間がかかり、固まり始めてしまうので完全には取り切れず…。

型になる部分は気泡が取れているとは思うのですが…。

奥が深いです…。

その次に早く作れるUVレジンを型に流し、いくつか作ってみました。
デザインセンスがなさ過ぎですね…。

気泡を取るために型に流す前に温めるのですが、型の形状がどうしても空気が入りやすくなっているので、結局、型に入れてから気泡と格闘してました。
硬化後、どうしても磨きが必要になってしまうので、磨くのですが、全く透き通らず…。

あまりこすりつけずにペーパーをかけるのですが、レジン表面に傷がつきやすい感じだからか、傷が取り切れず、曇ってしまいます…。
使うレジンにもよるのかもですが、今回使ったレジンは少し強度的にも柔らかく感じ、磨いている時に手の温度だと思うのですが、変形してしまいます。(ハードと書いてあるのですが。)
今回使用したレジンは使用できないな〜と感じました。
(早く固まるのでこちらでやりたかったのですが、残念です)

とりあえず磨きは今後の課題として、コーティングをしてみて透明感は出たのですが、平滑は失われてしまいます…。

次に、2液性のレジンをやってみました。
こちらはUVのレジンよりサラサラしるので、気泡も抜けやすいのかな?と思いました。

ただこちらは硬化に時間がとてもかかってしまうので、製作に数日かかってしまいます。
(2日経ちましたが、まだ固まりきっていないです…。なのでまだ磨きは出来ず。)

今回出来たらいいな〜。でやってみたのですが、奥が深そうなので、もっと試しや、練習が必要だと思いました。

また時々インスタなどにもアップするかと思います。よかったら見てください。