復活祭
第290回 伊東ラッザリ渚 (2024.04.05)
今年の3月31日(日曜日)はイエス・キリスト復活日を祝うお祭りの日でした。
復活祭は春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に行われるため、毎年日付けが変わります。
暦の関係で今年は早めの復活祭になりました。
キリストの磔刑された聖金曜日のミサに続き、復活祭の日は早朝のミサも多くの人が参列していました。
Natale con i tuoi, pasqua con chi vuoi” ”クリスマスは両親と、復活祭は居たい人と一緒に”
と言うことわざがあるほどイタリアではクリスマスと並んで大切な行事とされています。
復活祭の日の前後1週間ほど学校などもお休みになるので、休暇旅行を計画する人も多く、街や観光地にも人が増えて活気あふれてきます。
クレモナ大聖堂の前も生憎のお天気にもかかわらず多くの人で賑わっていました。
そして復活祭お祝いのお料理は、子羊のローストなどの伝統料理をはじめ卵を使ったお料理をいただきます。
“uova ripiene”という茹で卵、黄身とシーチキン、ケッパーとマヨネーズを和えて詰めたもので、ラッザリ家では復活祭といえばこれ。必ず作る定番料理です。
食後にはコロンバというパンケーキをみんなで切り分けます。
コロンバとはイタリア語で鳩という意味で、平和と復活の象徴とされています。
穏やかで平和な日々が続きますようにとお祈りしつつ、2024年の復活祭も過ぎて行きました。