コーヒーとぼく
ちょっと一息、というときの飲み物にはいろいろありますが、ぼくはコーヒーが好きです。
夏でもホットコーヒーです。
サントス産コーヒー豆
もともと実家が喫茶店で気軽に飲むことができましたが、正直あまりおいしいとは思っていませんでした。
「こだわりのコーヒー専門店」や「自家焙煎の店」とかではなく、昭和の大衆喫茶店という感じで、30杯分くらいを一気に作っておいて注文が来たら鍋で温めるという方式でした。
コーヒーはたてた後(実際は焙煎してから)はだんだん酸化して苦味やコクが消えて酸味がきつくなって、まずくなります。
英国の元祖コーヒーミルの復刻版
ぼくがコーヒーをおいしいと思うようになったのはイタリアに留学していた時からです。
イタリアでコーヒーと言えば当然エスプレッソコーヒーです。 街のいたる所にあるバール(立ちのみがメインの喫茶店?)で100円前後で手早く気軽に飲める。
たまに「ちょっとすっぱいな」と感じるときもありましたが、雰囲気も含めて「バールでコーヒー」というのが好きになりました。
滞在中のアパートでも、家庭用のエスプレッソマシンで毎日3~4杯は飲んでいて、日本に帰っても同じように毎日飲もうと思っていました。
円錐型のサーバーにてドリップ中
ところが日本のガスコンロでは口が大きすぎて上手く火が当たらない。
マシンをずらして置いたり網を置いたり工夫してみたけれど、いまいち火力が足りない感じ。
そういえば今まで見たイタリアのアパートの台所には必ず小さな口のコンロがありました。
あれはエスプレッソコーヒー用にあったんですね。
10年使ってるサンマリノで買ったマグカップ
摂津市の実家の一角でバイオリン工房を始めてからしばらくして、近所のコーヒー豆屋さんと知り合いになりドリップコーヒーをごちそうになってエスプレッソとはまた違う美味しさにめぐり逢いました。
当時知り合ったばかりの妻が喫茶店好きだったのもあり、いろんな店に行っては味や雰囲気などに勝手な評価をつけていました。
自分で淹れるコーヒーもドリップコーヒーになり、味の好みも苦味が強いものよりも香りやコクの感じられるのがよくなってきました。
コーヒー器具もだんだんと揃ってきて、この頃は普段は豆から挽いて円錐式のサーバーでペーパードリップを。 ちょこっとエスプレッソコーヒーが飲みたいときはネスプレッソのカプセル式の機械で、と使い分けてます。
工房ではコーヒーの木を育てていて、いつか豆が収穫できたら妻と焙煎して飲もうと夢見ています。
次回は9月5日更新予定です。