1. ホーム
  2.  > 連載コラム
  3.  > 第279回 鈴木郁子 (2023.10.20)

CREMONA

第279回 鈴木郁子 (2023.10.20)

4 年ぶりにイタリアクレモナに行ってまいりました。
楽器製作の修行のため 20 歳代を過ごし、その後もほぼ毎年訪れていた街への久々の訪問でした。

関空からパリ シャルル・ド・ゴールを経由してミラノへ。
関空パリ間の予定飛行時間 14:55、15 時間!ということで、薬も考えましたが服用したことがないので副作用でいつも以上にぼんやりして仕事に差し支えたら良くないのでやめました。

代わりに BOSE のノイズキャンセリングイヤホンを使用。これがとても良い仕事をしてくれました。とても耳が楽で到着後も耳に違和感を感じることがなかったです。

パリ行きの機内の乗客はフランス人がほとんどで日本人は少なかったです。機内食のカトラリーが木製になっていました。

地球の平和、自然が守られることを祈ります。

 

クレモナの大聖堂と TORRAZZO はいつものように私をむかえてくれました。
ここで、ずっと昔から、そしてこれからも街を人々を見つめていくのでしょう。

ホテルに着くと友人が手作りケーキを部屋に届けてくれていました。感謝。

 

CremonaMusica は年に一度開催される国際楽器見本市です。コロナ禍を経て昨年から再開され今年はより活気づいているとのことです。
クレモナ在の楽器製作者はもちろん、世界各地から楽器関係者、共に学んだ友人たちも集まります。お互いに近況を語り、BAR に集ったり、お食事を共にしたり一大同窓会のように
もなります。日本では会えない日本人の知り合いにも会うことができます。

次回は 皆で持ち寄って un incontro “gastronomico” (美食の会) をしよう!とすでに盛り上がっております。私はカレーライスをリクエストされましたが、天ぷらも作るつもりです。

Corso Garibaldi のストラディバリの家が改装されて、若い製作者が利用でき、熟年製作者が指導にあたる場所ができると聞きました。
このような形で伝統が受け継がれていくことをとても嬉しく思います。

変わらない街並み、教えを受けたマエスト
ロたち、製作仲間、大好きな友人たち、お世話になった人々、顔見知りのお店の人たちとの再会。
いろいろな思いが巡り、懐かしさで溢れました。もちろん、美味しいものもたくさんいただきました。
4 年ぶりのクレモナはお腹いっぱい胸いっぱいの滞在でした。