ありきたりな心の支え
久々のコラムです。
前回のコラムから1年半くらい経っていますが、なんだか最近の数
ここ数ヶ月の新型コロナウィルスの影響で社会が大きく様変わりし
この時期に人との接触が制限され、内省的になりやすかったと思い
その結果、未知なる物への恐怖、先行きのわからない不安などから
そんな時に強いなぁと思う人は、何かを信じている人でした。
信じる事というと宗教などがすぐに浮かびます、それはまさしく「
ただ宗教でもそれ以外でも「救いを得る為に信じる事」と「信じる
この時期に音楽に救いを求める、という事は誰しもが多かれ少なか
僕もそのうちの1人でした。
しかしそれはひと時の安らぎを音楽に求めること、「救いを求める
決してそれが悪い事とは思っていません。
ですが、深く、長いあいだ音楽と寄り添って生きてきた音楽家は、
それは音楽と寄り添う事で、結果的にその人の芯となり、支えとな
その姿を他者が見ると「(音楽に)救われている」ように映ってい
そう思うと、音楽家にとっての音楽、その様な存在を待つ事が、全
たとえそれは仕事にしていなくても、上手でなくても、その人が丁
グローバルなんだかミニマルなんだかわからない世界になりつつあ
この不安な世界へと踏み出すには、常にお守りの様に、自分の大切
最後に毎回載せている最近の読書(と言いながら前回コラムには載
イタリア人物理学者による時間に関する研究をまとめた本です。
専門的な数式などを極力避けながら、時間というものを現代物理学
数式を使わず言葉で物理学の概念を伝えようとする、その結果豊か
物理学への理解が覚束ない頭にも、時間という当たり前と思ってい
しかも帯の推薦文が、今や日本を代表するSF作家の円城塔さん、